食品添加物とがんの関係とは?食べるとがんになりやすい食べ物も解説

食品添加物とがんの関係とは?食べるとがんになりやすい食べ物も解説

食品添加物と聞くと、皆さんはどのようなイメージを持ちますか?

多くの人が食品添加物に対して否定的なイメージを持っているのではないでしょうか。しかし、そのイメージは本当に正しいものなのでしょうか。

本記事では、食品添加物について詳しく解説するとともに、がんと食品添加物の関係についても明らかにしていきます。

受付中がんの臨床試験、研究・治験広告のご案内

製薬企業や医療機関、研究グループから依頼を受け、治験審査委員会の審議で承認された臨床試験、治験を掲載しています。

がんワクチン療法がんワクチン療法

目次

食品添加物とは

食品添加物には体に悪いというイメージがあり、中には摂取するのを極端に避ける方もいらっしゃいます。

しかし、食品添加物は栄養価を保持し、保存性を高め、見た目や食感をよくするなど、食品の品質を維持するために使用されています。

使用できる食品添加物は、原則として厚生労働省が指定したものに限られており、安全性と有効性が認められなければ使用できません。

また、食品添加物の純度や成分についての規格や、使用量などの基準は法律で定められており、基準量を超える食品添加物は違法となります。使用された食品添加物は、すべて商品パッケージなどに明記することが必須です。保存料や甘味料など特定の用途で使用された場合は、その用途名も併せて記載するという決まりとなっています。

食品添加物の役割

アイスクリームやケーキ、プリンといった身近なスイーツにも、おいしさを引き出すために食品添加物が活用されています。甘味料や香料、滑らかな舌触りを感じさせる安定剤など、食品添加物がスイーツに使われることも少なくありません。

さらに、食品の品質を維持し、鮮度を保つために、食品添加物は不可欠です。

特に、傷みやすい肉や魚などの生鮮食品は、加工の際に保存料や殺菌剤を加えることで、保存性をさらに高めています。

「食品添加物=身体に悪い」とイメージする方も多いかもしれません。もし私たちの生活から食品添加物が一切排除されたら、どうなるのでしょうか。

ハムやソーセージなどの加工肉や魚の切り身はすぐに傷んでしまい、食中毒のリスクも高まることでしょう。さらに、パンやクッキーは膨らみにくくなりパサついた食感になります。ゼリーやプリンも独特の滑らかな舌触りが失われるでしょう。

食品添加物の安全性

前述したように、原則として厚生労働省が指定したもののみ、食品添加物として使用できます。厚生労働省が指定するに至るまでには、さまざまな安全性試験が行われています。そして、発がん性のあるもの、あるいはその疑いがあるものについては使用できません。

例えば、塩は私たちの身体にとって不可欠なものですが、摂りすぎてしまうと生活習慣病など、さまざまな病気の原因につながります。

食品添加物も同様で、少量なら問題がありませんが、過剰摂取となると身体に悪影響を及ぼします。安全かどうかは、摂取量によって決まるため、適量な量を摂取する意識が大切です。

食品添加物とがんの関係

食品添加物が、がんの罹患リスクを高めるといった科学的証拠は存在しません。

しかし、食品添加物が多く含まれる「超加工食品」を食べすぎている男性は、ほとんど食べない男性と比べて大腸(結腸・直腸)がんの発症リスクが29%も高くなることが、アメリカのタフツ大学とハーバード大学の研究で明らかになっています。

「超加工食品」の一例は次の通りです。

清涼飲料、スナック菓子、菓子パン・総菜パン、カップ麺、ピザ・ホットドッグ、ケーキ・クッキー・ビスケット・パイ、ミルクシェイク・カスタード、ドーナツ・マフィン、アイスクリーム、ミートボール・チキンナゲット

日常的にこれらの食品をよく食べている方は、この機会に食生活を見直してみることをおすすめします。

食品添加物が多い食べ物

ここでは、食品添加物が特に多い食べ物を紹介します。

冷凍食品

冷凍食品には、風味を整えるアスパルテーム(甘味料)、香りをつけるアセト酢酸エチル(香料)、触感を滑らかにする増粘安定剤などの食品添加物が含まれています。

ウインナー・ハム

ウインナーやハムといった加工肉には、品質を維持するための保存料や、見た目を整える発色剤、着色料などが使用されています。

コンビニのおにぎりや弁当

コンビニのおにぎりや弁当で使用されている主な食品添加物は以下の通りです。

  • 腐敗や変色を防ぐpH調整剤
  • 保存性を高めるグリシン(調味料、強化剤)
  • 食感を良くする結着剤

なお、市販の弁当のおかずにも食品添加物が含まれています。そのため、選ぶおかずによっては、弁当に含まれる食品添加物の量が増える可能性があるため、注意しましょう。

漬物

日本に古くからある漬物も、スーパーやコンビニで売られている漬物は、食品添加物が使用されています。特に、梅干しやたくあんには、次のような食品添加物が使用されています。

  • カビの発生や発育を防止する保存料
  • 甘味を付け加える甘味料
  • 風味や旨味を向上させるアミノ酸などの調味料

カップ麺

カップ麺のスープにも麺にも多くの食品添加物が使われています。20種類以上もの食品添加物が使われている商品も少なくありません。カップ麺に使われている主な食品添加物は以下の通りです。

  • 旨味を向上させるアミノ酸などの調味料
  • 麺やスープの色味を整える着色料
  • 中華麵の食感やコシを出すかんすい
  • 麺に含まれる油脂の酸化を防止する酸化防止剤

がんを予防するために、食品添加物の過剰摂取を避けよう

食品添加物を摂取すると、がんにかかりやすくなるといった科学的根拠はこれまでのところありません。しかし、どのような食品でも、過剰に摂取すれば身体に悪影響を及ぼす可能性があります。

特に、食品添加物を多く含む「超加工食品」を食べすぎてしまうと、大腸がんの発症リスクが約29%も高まるといった研究報告があります。

がんをはじめ、さまざまな病気の予防のためにも、食品添加物の摂取量には注意しましょう。

井林 雄太

医師|日本内科学会認定内科医・日本内分泌内科専門医

福岡ハートネット病院勤務。国立大学医学部卒。日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。
「一般社団法人 正しい医療知識を広める会」所属。総合内科/内分泌代謝/糖尿病の臨床に加え栄養学/アンチエイジング学が専門。
臨床業務をこなしつつ、大手医学出版社の専門書執筆の傍ら、企業コンサルもこなす。「正しい医療知識を広める」医師ライターとして多数の記事作成・監修を行っている。 

プロフィール詳細

受付中がんの臨床試験、研究・治験広告のご案内

製薬企業や医療機関、研究グループから依頼を受け、治験審査委員会の審議で承認された臨床試験、治験を掲載しています。

がんワクチン療法 がんワクチン療法

各がんの解説