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【連載】がん治療のコンサルタントが家族のがん治療を本気で考えてみた
>>>膵臓がんはなぜ再発する?微小転移と術前抗がん剤の役割【第2回】
目次
膵臓がんの治療に自由診療を加える際の課題
別の治療を足すとなると大きな問題が2つあります。
・主治医が認めてくれない。
・保険以外の治療になるのでお金がかかる(150~300万程度)。
の2点です。
保険で追加で全身治療が行えると良いのですが、抗がん剤(分子標的薬を含む)以外に治療方法はないです。
そして日本は混合診療を認められていないので、保険を行っている病院では保険以外の治療のメニューそのものが無いです。
そして、主治医は保険以外の治療に関しては知識がないです。知識がないので、聞かれると全て否定します。そういう治療受けるなら病院から出て行って欲しいなんてことも平気でいう医師もいます。
保険外の自由診療でそういう治療を受ける場合、主治医に内緒で行うという選択肢を取る患者様が極めて多いのが現状です。
好ましいことではないですが、いざ自分がその立場に立った今、おそらく主治医に内緒で行うことになる可能性が高いです。家族と相談しての選択にはなりますが。。。
アプタマー核酸医薬を検討する理由と費用
今回考えている治療はアプタマー核酸医薬という自由診療の点滴治療になります。
MUC1(ムチン1)、Heparanase(ヘパラナーゼ)、Nucleolin(ヌクレオリン)というタンパク質をDNAで出来た薬を点滴することで阻害するという治療になります。
金額は4回くらいの治療で160万円(税抜き)になります。
もちろん保険診療外なので、エビデンスレベルがそこまで高い治療ではないです。
アプタマーでがんを死滅させるという効果も期待出来ますが、目的は抗がん剤の効果を最大化させるということになります。
詳しくは別に書いた記事を読んでもらえたらと思いますが、膵臓がんの問題の一つにがん細胞の間質圧が強くて抗がん剤が届きにくいという点があります。
アプタマーによって、がんの周辺環境が改善されることと、MUC1と呼ばれる抗がん剤の抵抗分子があるのですが、それを阻害することで抗がん剤の効果を高めることにあります。
抗がん剤の前から始めることが出来たら良いと思っているのですが抗がん剤の方が早く始まりそうなので、併用して行うことになると思っています。
家族に提案した所、嫁は妹に話してみると言っていたので週末家に帰った時に再度聞いてみたいと思っています。
HEMIN含有IR780リポソームによる光免疫療法の検討
もう一つ悩んでいるのが、HEMIN含有のIR780リポソームによる光免疫療法(楽天メディカルのアルミノックスとは別の治療)です。
膵臓がんが再発するとするとやはり一番多いのが腹膜、肝臓、すい臓の残り部分です。
ここに局所的に治療を追加することで再発を防ぐという考えになります。
ただ、これも保険外治療になるので、金額的に300万円弱かかるので、家族と要相談になります。
これも保険診療外の治療になるのでエビデンスレベルがそこまで高い治療ではないです。
光免疫療法は通常近赤外線の光を使って治療をするのですが、膵臓は奥にある臓器なので光が届きません(腹膜の表面や肝臓の表面はかろうじて届くかもです)。
HEMIN含有IR780リポソームによる光免疫療法は超音波の照射によっても効果が期待出来る点にあります。
肝臓、膵臓、胆管、卵巣、子宮など光が届きにくい部位にも期待が出来る治療として注目が高い治療になります。
その2点を抗がん剤と共にするのが理想と思っていますが、金銭的な問題もあるので家族と相談となります。
審査腹腔鏡によって治療方針が変わる可能性
2026年10月22日、術前の抗がん剤の前に審査腹腔鏡(staging laparoscopy)を翌日行うという連絡を義理の妹からラインで連絡を受けました。
手術の前にお腹に穴を空けて、微小転移が有るかどうかなどを調べる検査になります。
超音波内視鏡ではなくSPACE(連続膵液細胞診)の病理検査になったことで、勝手にがんが小さいものと思い込んでいたのですが、審査腹腔鏡(staging laparoscopy)を行うとなると話は変わってきます。
審査腹腔鏡は、CTやPET-CTなどでは確認できない腹膜転移や肝転移、腹腔内のがん細胞などを調べる検査です。
膵臓がんでは、腫瘍が3センチ前後以上ある場合や、CA19-9などの腫瘍マーカーが高い場合、膵体尾部にある場合などでは、画像に映らない転移が見つかる可能性が高くなることが知られています。
そのため、わざわざ術前抗がん剤の前に審査腹腔鏡を行うということは、私が勝手に想像していた「かなり小さな早期がん」とは違い、腫瘍の大きさや腫瘍マーカーなど、主治医が画像に映らない転移をある程度警戒する理由が何かあるのではないかと考えています。
当然、この検査で腹膜や肝臓に微小ながんが見つかればステージ4になるので手術は中止で、抗がん剤が第一選択になり、抗がん剤の種類もFOLFIRINOXかジェムザール+アブラキサンに変わります。
年齢的にまだ若いのでFOLFIRINOXになる様に思います(こちらの方が効果は期待出来るけど、凄く辛い)。
週末に結果を聞くことになると思いますが、自由診療をどうするかも含めてまた経過を報告します。















