がんになりやすい人、なりにくい人の違い

がんになりやすい人、なりにくい人の違い

今回はがんになりやすい人・なりにくい人というテーマでお話ししたいと思います。

日常生活の中でこのような生活をすると、がんになりやすい、またがん予防になるといったことをご紹介してゆきます。

まだがんのメカニズムは全て明らかになっていませんので、リスクや予防効果をはっきりと示すことができない部分もありますが、それを含めてがんの知識としてお役立てください。

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目次

コーヒーを飲むとがん予防になる?

コーヒーと肝臓がん

一日1杯コーヒーを飲むごとに0.72%肝臓がんのリスクが減少するという見方があります。コーヒーが肝臓がんのリスクを減少させるのはほぼ確実なようです。

コーヒーと大腸がん

コーヒーと大腸がんの関係はほぼ明らかになっていませんが、一部、女性の結腸がんのリスクが下がるとされています。コーヒーが持つ、大腸がんを起こすとされる炎症の抑制効果や腸の運動を活発にする作用によるものとみられています。

コーヒーと子宮体がん

リスク減少の可能性ありとされていますが、確実ではありません。

コーヒーとがん予防の関係は一部しか明らかになっていませんが、現段階ではコーヒーを飲む人は肝臓がんにかかりにくいと言えます。

参考:国立開発研究法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ

紫外線をたくさん浴びるとがんになりやすい?

紫外線が引き金となるのは皮膚がんです。紫外線を浴びると皮膚の奥にある基底細胞と言う細胞が傷つき、その傷を修復できないことががんを発症させる原因となります。

皮膚がんは白人に多く私たち日本人には比較的珍しいがんです。

日焼け止めを塗ることで、どれほどの皮膚がん予防効果があるかについてはまだ明らかになっていませんが、短期間に大量の紫外線を浴びること、子どものころから蓄積された紫外線量によって皮膚がんのリスクが上がるとされています。ですので、色白で肌を焼いても黒くなりにくい人や小児などは紫外線予防をした方が良いでしょう。

がん予防のために野菜と果物をたくさん食べよう、は正解か

国立がんセンターがん予防研究グループが提唱している、日本人のためのがん予防法の一つにバランスの良い食事をとるというのがあります。

現段階で野菜や果物に関しては、それらの摂取が少ないと、がんのリスクが上がることが示されていますが、多く摂れば摂るほどリスクが減少するとは言えません。

同研究グループの調べでは、野菜・果物の摂取と胃がんの関係性において、野菜・果物の摂取が週1回未満の人に比べて「週1~2回」「3~4回」「ほぼ毎日摂取するグループ」の胃がんのリスクは黄色野菜の場合、摂取頻度が多ければ多いほど低下しましたが、緑色野菜・他の野菜・果物においては週1~2回摂取すれば、それ以上頻度を増やしてもリスク低下は週1~2回の場合と同じということがわかりました。

現在、野菜や果物によるリスク低下が期待される食道がん・胃がん・肺がんは喫煙との関連が強いがんのため、食事のコントロールよりも禁煙が優先されます。

参考:国立研究開発法人 国立がん研究センター 予防研究グループ

ストレスが多いとがんになる?

国立がんセンターよると、長期間にわたるストレスを感じているとそうでない場合と比べ、がんになる可能性が11%上昇するそうです。

ストレスは数値で表せるものではないため、主観によって「ストレスが低い」人と「ストレスが高い」人を比べた結果によるものです。

ストレスが悪いことは周知の事実ですが、がんにおいても同様です。ストレスが多い生活をしている人はがんになりやすいと言えます。

参考:国立がん研究センター 自覚的ストレスとがん罹患の関連について

家族にがんの人がいるとがんになりやすい?

がん家系とは若くしてがんを発症する・がんが多発する、または併発しやすいなどの経験をする親族がいることがあげられます。

よく「うちはがん家系だから」とか「家族にがんの人がいないから、自分はがんにならない」などと聞きますが、遺伝性のがんは主に、大腸がん・乳がん・卵巣がんでみとめられています。他には子宮がん・胃がん・甲状腺がん・ 前立腺がん・白血病・骨肉腫・軟部肉腫などにもみられますが、これらは稀です。

多くの人ががんは家系的なものと思っている傾向がありますが、遺伝性のがんはがんの原因の一部であり、家族間でがんになりやすい主な理由は家族に喫煙者がいたり、同じ食事を長年食べていたことによるものだと考えられています。

がんにならないためには日頃の心掛けが大切

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今回注目した項目は全て、今までどこかで聞いたことがあるものばかりではないでしょうか。

冒頭でもお伝えしたように、がんのメカニズムは少しずつ明らかになってゆく途中ですが、昔から良いとされるもの、悪いとされるものは時が経っても変わらないのかもしれません。そして、それはがんに限らず他多くの病気にも共通しています。

皆さまが日ごろ、良いということは知っているけど、なかなか守れない習慣や、悪いと知っていながら止められないことが、今回ご紹介したもののなかにあったでしょうか。健康寿命を延ばすのは、日常生活の中のほんの少しの心がけなのです。

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