セカンドオピニオンで医者は怒るって本当?受ける前に知っておきたい断られる理由
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セカンドオピニオンで医者は怒るって本当?受ける前に知っておきたい断られる理由

治療を続けていると、「この方針で本当に大丈夫なのだろうか」と不安を抱くことは決して珍しいことではありません。しかし、「セカンドオピニオンを打診すると主治医が怒るかも」と遠慮してしまい、切り出しにくいと感じる方もいらっしゃいます。その結果、次の一歩をなかなか踏み出せず、決断が長引いてしまうこともあります。

本記事では、セカンドオピニオンの正しい意味や医師の受け止め方といった、気になるポイントを解説します。セカンドオピニオンを正しく理解することで、不安を和らげ、より納得のいく治療選択につなげることができます。

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目次

セカンドオピニオンとは?主治医が怒るって本当?とは?主治医が怒るって本当?

セカンドオピニオンは、治療方針全般を深く理解するための相談の場という位置づけであり、転院を主目的とした相談は断られる可能性があります。

別の医師の視点を取り入れることで、治療の根拠や選択肢を幅広く確認できます。患者さんや家族にとっては気づかなかった選択肢を知るきっかけにもなり、治療方針に納得し、安心して進めるための重要な判断材料となります。納得したうえで治療を受けることは、精神的な負担の軽減にもつながります。

一方で、「主治医が怒るのではないか」「気を遣ってしまう」と不安を感じる方もいますが、セカンドオピニオンは患者さんの治療の選択肢をより広く知るための貴重な機会です。もし主治医がセカンドオピニオンに消極的な態度を示したとしても、制度を十分理解し、正しく活用すれば問題ありません。

セカンドオピニオンを受けても医師が怒らない理由を受けても医師が怒らない理由

医師は、患者さんの自己決定権を尊重するという、医師倫理の四原則「自律性の尊重」を基本とする立場です(※1)。したがって、患者さんがセカンドオピニオンを求めることは当然の権利といえます。

中には、患者さんからのセカンドオピニオンを求められた時に難色を示す医師もいます。むしろ患者さんがセカンドオピニオンを利用することで治療への理解がより深まり、その後の診療が円滑に進むと前向きに捉える医師も少なくありません。

また、大学病院やがん専門病院では、セカンドオピニオン外来を設けることが一般的です。複数の視点を得ることは治療の選択肢を広げるうえで重要と認識されており、セカンドオピニオンを推奨する医師もいます。近年のこうした環境整備の進展は、セカンドオピニオンという制度自体が「患者にとってより良いケア」として受け入れられていることがうかがえます。

セカンドオピニオンを断られるケースとその理由を断られるケースとその理由

セカンドオピニオンは総合病院をなどの医療機関で受けられますが、制度上の理由から断られる場合もあります。事前に知っておくことで、準備不足によるトラブルを防ぐことができます。

断られる主な理由

ここでは、セカンドオピニオンを断られる理由の詳細を、以下の通り解説します。

患者さん本人の相談に関する内容

以下の相談事項は、セカンドオピニオンの本来の目的から外れるため、受診を断られる可能性があります。

  • 医療事故(訴訟)や医療費・医療給付
  • 現在治療中の医療機関への不満や苦情
  • 専門外の疾患

手続きおよび本人確認に関する内容

医療機関が正確に判断するために必要な書類と同意が不十分な場合も、断られる理由といえます。以下の事項には注意が必要です

  • 現在治療を受けている医師からの「診療情報提供書(紹介状)」を持っていない
  • 患者さん本人の同意を得ず、家族だけでセカンドオピニオンの相談を進めようとしている
  • 患者さん自筆による「セカンドオピニオン外来同意書」がない

これらの書類は、セカンドオピニオンを実施する(予定の)医療機関が患者さんの状況を正しく判断するために必要です。セカンドオピニオンの決定は、原則として患者さん本人の同意が必須となるため、家族だけで進めることはできません。

ただし、患者さん本人の意思能力が劣っている(例:意識状態が優れない、認知症など)場合、例外的にご家族からのセカンドオピニオンの相談を受けるケースもあります。以下の書類の事前確認が必要です。

  • 本人の意思能力がないことを証明する担当医の診断書
  • 家族であることを証明する書類
  • 家族が代理で相談することを証明する委任状

断られた=悪意ではない

セカンドオピニオンを断られた場合でも、医療機関や医師が否定的な姿勢を取っているとは限りません。多くの場合、前述のような「紹介状がない」などの必要な条件が満たされていないことによるものです。必要な書類をそろえておくことで、改めて相談することもできます。依頼する側も「拒否された」とネガティブに捉えず、「準備不足だった」と建設的に受け止めるのが適切です。

セカンドオピニオンの紹介状の依頼の仕方の紹介状の依頼の仕方

セカンドオピニオンを受けるには、まず主治医に紹介状の作成を依頼します。紹介状は、治療内容や検査の経過を正確に伝えるために欠かせない書類です。

依頼する際は、「治療をより深く理解するために、他の医師の意見も参考にしたい」という前向きな姿勢で伝えることで、主治医との関係を損なうことなく、スムーズに話を進めることができます。紹介状の受け取り方や必要書類の詳細は、以下のリンクからご確認ください。

セカンドオピニオンを受けた後に元の病院へ戻れる?を受けた後に元の病院へ戻れる?

セカンドオピニオンで他の医師の意見を聞いた結果、「これまでの治療法が自分に合っている」と判断した場合は、元の病院で治療を継続できます。

セカンドオピニオンは、患者さんが自身の治療内容への理解を深め、納得したうえで適切な選択ができるようにするためのものです。元の病院に戻ることは自然なことであり、医師に対して遠慮する必要はありません。

セカンドオピニオンの費用・時間・準備リストの費用・時間・準備リスト

セカンドオピニオンを有効に活用するためには、事前準備が重要です。ここでは詳細について解説します。

費用の目安と時間の目安

費用は1万1,000円以上(※対面診療)が目安ですが、保険適用外(自由診療)となるため、医療機関によって異なります。相談時間は30分から60分程度です。

また、国内の一部の医療機関ではオンラインでのセカンドオピニオンを実施しており、忙しい方や遠隔地にお住まいの方でも受診できる環境を提供しています。ただし、オンライン受診にはデバイス環境の設定や事前に準備すべきことがいくつかあるため、医療機関のホームページで詳細をご確認ください。

準備しておくと良いもの

セカンドオピニオンを受けるには以下のものを準備しておくと、医師とのコミュニケーションもスムーズです。

  • 主治医から紹介状
  • これまでの検査データ(CT・MRI など)
  • 服用している薬の記録
  • 医師への質問リスト

限られた時間を有効に使うためにも、必要な情報を事前に整理しましょう。

セカンドオピニオンは家族同席も可能は家族同席も可能

セカンドオピニオンは家族と一緒に受けることができます。説明を一緒に聞くことで、患者さんが帰宅した後の日常的なサポートもスムーズです。また、患者さん本人の同意書があれば、ご家族が代理で相談できるため、特に終末期の方や高齢の方にとっても利用しやすい制度といえます。

セカンドオピニオンは怒られるかもと感じたら第三者に相談しようは怒られるかもと感じたら第三者に相談しよう

セカンドオピニオンについて「主治医が怒るのではないか」と気になってしまい、踏み出せない時は、一人で抱える必要はありません。第三者に相談することで、不安を整理しやすくなります。

がんメディの相談窓口では、治療の迷いや気持ちに寄り添いながら、適切な相談先を案内しています。セカンドオピニオンに進む前の第一歩として、気軽に活用してみてはいかがでしょうか。

(※1)厚生労働省|3. 専門職としての意識と責任

井林 雄太

医師|日本内科学会認定内科医・日本内分泌内科専門医

福岡ハートネット病院勤務。国立大学医学部卒。日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。
「一般社団法人 正しい医療知識を広める会」所属。総合内科/内分泌代謝/糖尿病の臨床に加え栄養学/アンチエイジング学が専門。
臨床業務をこなしつつ、大手医学出版社の専門書執筆の傍ら、企業コンサルもこなす。「正しい医療知識を広める」医師ライターとして多数の記事作成・監修を行っている。 

プロフィール詳細

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